アメリカ

フォンタン者が高地に住むと悪影響がある?

フォンタン者と高地の関係について調べています。 先日は、短期間の滞在の問題に関する論文を読みました。今度は、高地居住の影響についての論文を読んでみました。 2013年 アメリカの論文です。 論文情報 リンク まとめ 分析条件 分析結果 注意点 感想 論文…

フォンタン児の睡眠障害と神経発達の問題の関係

睡眠の質が良くないような気がしています。 フォンタン児の睡眠と神経発達障害の論文が発表されていました。 同グループから以前にも論文化されていて、読んでいました。 先天性心疾患者以外でも、睡眠に問題があれば、悪影響があると思います。 論文情報 リ…

ボストン小児病院の心臓フィットネスプログラム

先天性心疾患者の体調維持に興味があります。 そのための、運動プログラムについて調べています。 ボストン小児病院のホームページを見てみました。 リンク まとめ 目標 参加者 期間と頻度 内容 感想 リンク Cardiac Fitness Program | Boston Children's Ho…

先天性心疾患がアイデンティティと人生経験に与える影響

先天性心疾患の心身に対する影響について興味があります。 成人先天性心疾患者のアイデンティティと人生経験に対する影響について調べた論文がありました。 論文情報 リンク まとめ 話題 感想 論文情報 It's part of who I am: The impact of congenital hea…

fontanと脂肪肝 アメリカ(Cincinnati Children's Hospital)の論文

先天性心疾患の長期的な変化を調べています。 フォンタン者と脂肪肝についてのCincinnati Children's Hospitalの論文がありました。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 Hepatic Steatosis in Patients With Single Ventricle and a Fontan Circulation (…

先天性心疾患児の閉塞性睡眠時無呼吸と神経認知障害は関係がある

睡眠の質が良くない気がしています。 先天性心疾患の閉塞性睡眠時無呼吸と神経認知障害の関係についてのアリゾナ大学グループの論文がありました。先天性心疾患者、かつ閉塞性睡眠時無呼吸患者は、IQが低い傾向があると書かれています。 論文情報 リンク ま…

フォンタン者は血中の脂質異常が多い(アメリカの論文)

先天性心疾患者の長期的な体調変化について調べています。フォンタン者は血中の脂質異常が多いという論文がありました。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 Fontan‐Associated DyslipidemiaAdam M. Lubert(Cincinnati Children's Hospital) 他著 Journal…

アメリカ成人先天性心臓協会ACHAのウェビナー

海外の先天性心疾患者を支援する組織について興味があり調べています。 アメリカ成人先天性心臓協会(ACHA)のウェビナについて調べました。 今年から開催頻度が上がり、ほぼ毎週水曜日に行っています。 リスト リンク 開催時刻 言語は? 実際に見てみました…

アメリカの組織研究 the Adult Congenital Heart Association(ACHA)

海外では先天性心疾患の人々を支援をどのようにやっているかに興味があります。 そこで、支援組織について調べています。 アメリカのthe Adult Congenital Heart Association(ACHA)について調べました。 リンク まとめ 目的 活動の特徴 会費 感想 リンク Adu…

次世代のフォンタン

フォンタンの医療技術の未来に興味があります。 次世代のフォンタンについてまとめた解説論文がアメリカ心臓協会にありました。 新技術についての部分をまとめてみます。 論文情報 まとめ 感想 論文情報 Fontan Circulation of the Next Generation: Why It'…

先天性心疾患の学業成績(米ノースカロライナの調査)

先天性心疾患の知的面の発達の問題が気になります。先天性心疾患は軽度であっても、学業成績が基準以下の人の割合は、重度の人と変わらない。この人に支援が行き届いていない可能性があるという論文がありました。 論文情報 まとめ 過去研究との違い 対象者 …

新型コロナウイルスワクチンの優先順位と先天性心疾患

先天性心疾患患者が新型コロナウイルスのワクチンを受けるべきなのか、いつ受けるのかなどどのようになっているのか気になります。 ワクチンの優先順位はそれぞれの重症化リスクと関連があると思います。 2021年1月上旬の日米英の状況を調べてみました。 ま…

フォンタンの子供の体組成と運動能力

フォンタンの子供の体についての論文をよみました。Journal of the American Heart Associationに掲載されています。肥満と低体重両方があります。全体としてみれば、筋肉などが少ない傾向です。 論文情報 リンク まとめ 感想 注意点 論文情報 Body Composit…

fontanで運動能力が良い人の特徴

先天性心疾患の体調管理に興味があります。 フォンタン患者のうち運動能力が高い人と低い人の違いについて調べた論文を読みました。やはり年齢との関係が強いですが、ビタミンDが十分かどうかなども関係すると書かれています。 論文情報 まとめ 感想 論文情…

先天性心疾患における慢性心不全 --運動能力の問題--(AHA科学的声明をよむその3)

先天性心疾患の長期的リスクが気になります。 2016年にアメリカ心臓協会の科学的声明として、慢性心不全(heart failure)について書かれていました。 3回目として、先天性心疾患者と運動能力の問題(Exercise Intolerance)について書かれた部分をまとめます…

開窓フォンタン 閉じると閉じないの違いは?

フォンタン手術の開窓は閉じるべきか?効果は何か?について興味があります。 開窓フォンタンを閉じた場合と閉じない場合のその後の状況についての論文を読みました。 アメリカMedical College of Wisconsin 2013年の論文です。 フォンタン開窓とは? 論文情…

先天性心疾患における慢性心不全 --影響--(AHA科学的声明をよむ その2)

先天性心疾患の長期的リスクが気になります。 2016年にアメリカ心臓協会の科学的声明として、慢性心不全(heart failure)について書かれていました。 2回目として、先天性心疾患者と心不全の関係について書かれた部分をまとめます。 論文情報 Chronic Heart…

先天性心疾患における慢性心不全 --問題と統計--(AHA科学的声明をよむその1)

先天性心疾患の長期的リスクが気になります。 2016年にアメリカ心臓協会の科学的声明として、慢性心不全(heart failure)について書かれていました。 統計の記述を見てみます。 論文情報 Chronic Heart Failure in Congenital Heart Disease A Scientific S…

30年間のノーウッド手術後の死亡率の低下

先天性心疾患に関するこれまでの医療の進歩に興味があります。 ノーウッド手術後救命率の変化についての論文をよみました。 論文情報 Decreasing Interstage Mortality After the Norwood Procedure: A 30‐Year ExperienceMichelle Kaplinski他著 Journal of…

先天性心疾患とコロナウイルス ニューヨークの分析

先天性心疾患患者のコロナウイルスリスクが気になります。アメリカニューヨークの事例が2020年10月14日に発表になりました。 遺伝子性疾患や、合併症のある人、高齢者の重症化リスクは高い一方で、若年者については、一般と比べて、とりわけ高リスクとは言え…

アメリカの患者支援組織の研究 PatientsLikeMe

海外の患者支援組織が日本とどう違っているのかについて興味があり調べています。 PatientsLikeMe(アメリカ)についてみてみました。 まとめ 特徴 利用者と使い方 目指している将来像 感想 ご注意 まとめ PatientsLikeMeの仕組み 特徴 PatientsLikeMeは営利…

フォンタン患者の足に圧力をかける装置(ズボン)の効果

スポーツの分野で、運動後に圧力をかけるソックスをはくことで回復を促進する取り組みが行われています。足から血が返ってくるのを助ける効果を期待しているものです。 (ただし、効果についてはありとなしで結果が割れているようです) フォンタン患者につい…

フォンタンの検査・診療戦略「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その7

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、検査・診療戦略についてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていま…

房室弁逆流 「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その6

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、房室弁逆流についてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていますの…

フォンタンのチアノーゼ 「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その5

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、チアノーゼについてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていますの…

先天性心疾患患者のためのサマーキャンプ(アメリカの例)

病児の自立心を育む方法が気になります。親元から離れる体験をしてもらいたいですが、制限のため通常では無理な場合もあります。 アメリカでは、どうなっているか調べてみました。 先天性心疾患患者のためのサマーキャンプが行われています。 全体像 キャン…

ミシガン大学 先天性心疾患患者のコロナウイルスガイダンス更新(2020年7月23日)

4月にミシガン大学のコロナウイルスガイダンスを読みましたが、先日更新されました。 リンク Coronavirus Guidance for CHD Patients v2 約4か月の変化を見てみたいと思います。 こちらは前回のまとめのリンクです。 lemondh.hatenablog.jp 全体的に リスク…

アメリカ心臓協会(AHA) ロックダウン下でも運動

少しずつ外での活動が始まっていますが、感染のリスクを考えるとすぐに外に行くのも難しいです。しかし、必要最低限の外出だけでは、運動不足による体力低下も心配です。 アメリカ心臓協会のホームページに、「一緒に運動しよう」として、いろいろなコンテン…

アメリカ心臓協会(AHA)の筋トレの解説(2007)

アメリカ心臓協会による筋トレの解説(2007年改訂版)を読みました。各種心臓疾患患者に向けた内容です。 論文情報 リンク まとめ 感想 注意点 論文情報 題名Resistance Exercise in Individuals With and Without Cardiovascular Disease: 2007 Update A Scie…

週2回の筋トレ(成人)を勧めるアメリカ心臓協会

先天性心疾患の運動について調べています。 アメリカ心臓協会の運動についての解説を読みました。先天性心疾患に限った内容ではなく、心臓に問題がある人全体に対する解説です。 リンク まとめ 抜粋 頻度 筋トレの効果 始めるときには やり方 心臓の問題や脳…