アメリカ心臓協会(AHA)

フォンタン児の睡眠障害と神経発達の問題の関係

睡眠の質が良くないような気がしています。 フォンタン児の睡眠と神経発達障害の論文が発表されていました。 同グループから以前にも論文化されていて、読んでいました。 先天性心疾患者以外でも、睡眠に問題があれば、悪影響があると思います。 論文情報 リ…

先天性心疾患児の神経発達と改善 AHA 科学的声明

先天性心疾患の知能面発達の問題と改善が気になります。 アメリカ心臓協会(AHA)のScientific Statement(2012)があり、読んでみました。 論文情報 Neurodevelopmental Outcomes in Children With Congenital Heart Disease: Evaluation and Management (先天…

フォンタン者は血中の脂質異常が多い(アメリカの論文)

先天性心疾患者の長期的な体調変化について調べています。フォンタン者は血中の脂質異常が多いという論文がありました。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 Fontan‐Associated DyslipidemiaAdam M. Lubert(Cincinnati Children's Hospital) 他著 Journal…

先天性心疾患の学業成績(米ノースカロライナの調査)

先天性心疾患の知的面の発達の問題が気になります。先天性心疾患は軽度であっても、学業成績が基準以下の人の割合は、重度の人と変わらない。この人に支援が行き届いていない可能性があるという論文がありました。 論文情報 まとめ 過去研究との違い 対象者 …

フォンタンの子供の体組成と運動能力

フォンタンの子供の体についての論文をよみました。Journal of the American Heart Associationに掲載されています。肥満と低体重両方があります。全体としてみれば、筋肉などが少ない傾向です。 論文情報 リンク まとめ 感想 注意点 論文情報 Body Composit…

先天性心疾患における慢性心不全 --運動能力の問題--(AHA科学的声明をよむその3)

先天性心疾患の長期的リスクが気になります。 2016年にアメリカ心臓協会の科学的声明として、慢性心不全(heart failure)について書かれていました。 3回目として、先天性心疾患者と運動能力の問題(Exercise Intolerance)について書かれた部分をまとめます…

先天性心疾患における慢性心不全 --影響--(AHA科学的声明をよむ その2)

先天性心疾患の長期的リスクが気になります。 2016年にアメリカ心臓協会の科学的声明として、慢性心不全(heart failure)について書かれていました。 2回目として、先天性心疾患者と心不全の関係について書かれた部分をまとめます。 論文情報 Chronic Heart…

先天性心疾患における慢性心不全 --問題と統計--(AHA科学的声明をよむその1)

先天性心疾患の長期的リスクが気になります。 2016年にアメリカ心臓協会の科学的声明として、慢性心不全(heart failure)について書かれていました。 統計の記述を見てみます。 論文情報 Chronic Heart Failure in Congenital Heart Disease A Scientific S…

軽度から中等度の先天性心疾患の高齢者は、神経認知障害リスクがある

先天性心疾患の脳機能への影響が気になります。 軽度から中等度の先天性心疾患の高齢者は、認知機能テストのスコアが一般者よりも劣るとの論文がありました。Stanford University School of Medicineの論文です。 論文情報 まとめ 問題がある項目 この研究の…

先天性心疾患とコロナウイルス ニューヨークの分析

先天性心疾患患者のコロナウイルスリスクが気になります。アメリカニューヨークの事例が2020年10月14日に発表になりました。 遺伝子性疾患や、合併症のある人、高齢者の重症化リスクは高い一方で、若年者については、一般と比べて、とりわけ高リスクとは言え…

フォンタンの循環を改善する薬の研究 (臨床試験の論文)

アメリカ心臓協会の「2019年の研究の進歩」に載っていた、フォンタンの運動を改善する薬の論文を読んでみました。ウデナフィルという薬の効果についての論文です。 論文情報 まとめ 感想 論文情報 Results of the FUEL (Fontan Udenafil Exercise Longitudi…

アメリカ心臓協会(AHA) 2019年の心臓研究の進歩

アメリカ心臓協会(AHA)が毎年心臓病と脳卒中の主要な進歩を発表しています。2019年版を見てみました。先天性心疾患に関係する部分を中心に、一部をまとめてみます。 まとめ 感想 AHA names top heart disease and stroke research advances of 2019 | Ameri…

中高年先天性心疾患 アメリカ心臓協会の科学的声明

先天性心疾患の長期的な変化を調べています。 中高年先天性心疾患 アメリカ心臓協会(AHA)の科学的声明(Congenital Heart Disease in the Older Adult A Scientific Statement From the American Heart Association)が2015年に出ています。この文書では40…

フォンタン循環患者のリンパ管の変形 デンマークの研究(2019)

脚を圧迫することで循環を補助する効果について興味があり調べています。 体には、血流以外にもリンパの流れもあります。足マッサージの効果として、リンパの流れを助けるということもありそうです。 リンパはあまりなじみがなく、よくわかっていないので、…

フォンタンの吸気筋トレーニングは効果がある(2017年の論文)

先天性心疾患の運動について調べています。 運動の中には、有酸素運動、筋トレ、呼吸筋トレーニング、柔軟等があると思います。この中で一般になじみのない運動として呼吸筋トレーニングがあります。 前回の フォンタンの運動「フォンタン アメリカ心臓協会A…

フォンタンの運動「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その8

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、運動:評価と治療としての手段についてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐…

フォンタンの検査・診療戦略「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その7

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、検査・診療戦略についてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていま…

房室弁逆流 「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その6

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、房室弁逆流についてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていますの…

フォンタンのチアノーゼ 「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その5

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、チアノーゼについてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていますの…

フォンタンの不整脈 「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その4

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、不整脈のリスクについてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていま…

フォンタンの脳機能リスク 「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その3

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、脳機能のリスクについてまとめます。 2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていま…

フォンタン患者、親、家族へのメッセージ「フォンタン アメリカ心臓協会の科学的声明」を読む その2

2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっていますので、少しずつ理解したことをまとめています。その2回目です。 この文書の最後にフォンタン患者、親…

フォンタン患者の体格面の成長 「フォンタンの子供と大人の評価と管理:アメリカ心臓協会の科学的声明」を読む その1

2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。 長い文書で内容が多岐にわたっているので、フォンタンと体の成長に関する一部を読んでみました。 文書情報 まとめ 感想 文書情報 Evaluatio…

単純な先天性心疾患の患者にも、知能的精神的問題のリスクがある(デンマークの研究)

長期的なリスクを調べて、可能な限りリスクを避けたいと思います。先天性心疾患と知能的、精神的な問題発生についての論文を読みました。アメリカ心臓協会への投稿で、デンマークでの研究です。 論文にはコメントがついていたので、併せて読んでまとめていま…

アメリカ心臓協会(AHA) ロックダウン下でも運動

少しずつ外での活動が始まっていますが、感染のリスクを考えるとすぐに外に行くのも難しいです。しかし、必要最低限の外出だけでは、運動不足による体力低下も心配です。 アメリカ心臓協会のホームページに、「一緒に運動しよう」として、いろいろなコンテン…

先天性心疾患のこれまでと次の10年

先天性心疾患の次の10年について、AHA circulationの論文(2016年)をよみました。 Boston Children’s Hospitalの論文です。 Trends in Congenital Heart Disease The Next Decade Circulation. 2016;133:2716–2733 全体像としてまとめてみます。 リンク…

アメリカ心臓協会(AHA)の筋トレの解説(2007)

アメリカ心臓協会による筋トレの解説(2007年改訂版)を読みました。各種心臓疾患患者に向けた内容です。 論文情報 リンク まとめ 感想 注意点 論文情報 題名Resistance Exercise in Individuals With and Without Cardiovascular Disease: 2007 Update A Scie…

週2回の筋トレ(成人)を勧めるアメリカ心臓協会

先天性心疾患の運動について調べています。 アメリカ心臓協会の運動についての解説を読みました。先天性心疾患に限った内容ではなく、心臓に問題がある人全体に対する解説です。 リンク まとめ 抜粋 頻度 筋トレの効果 始めるときには やり方 心臓の問題や脳…

子供を運動させるには?(アメリカ心臓協会AHA)

アメリカ心臓協会で「子供を運動させるには」という解説がありました。 アメリカ心臓協会は、子供と10代(6〜17歳)が毎日、中程度から激しい運動を少なくとも60分間受けることを推奨しているそうです。 リンク まとめ 要約 活動的な子供は次のような傾向が…

先天性心疾患と運動(アメリカ心臓協会)

アメリカ心臓協会は色々な解説記事を載せています。 先天性心疾患と運動についての解説を見てみます。 リンク まとめ リスク どんな運動 運動の目安 避けたほうがよい運動 運動の頻度 長期間運動してない人が始めるときの注意点 感想 注意点 リンク Congenit…