論文:先天性心疾患患者は認知症リスクが高い?

先天性心疾患患者は認知症になるリスクが高いという論文を見つけました。

 

 

論文

Risk of Dementia in Adults With Congenital Heart Disease Population-Based Cohort Study
Carina N. Bagge 他

Circulation. 2018;137:1912–1920

2018年2月12日

 

リンク

https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/CIRCULATIONAHA.117.029686

 

まとめ図

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先天性心疾患の認知症リスク

デンマークのデータ分析の結果です。

先天性心疾患ありとなしで1000人当たりの罹患率を比較すると、すべての年代で先天性心疾患ありの方が高かったという結果です。

先天性心疾患患者のうち80歳までに認知症になったのは4%でした。

年代別だけではなく、他の分類についても検討しています。

 

様々な要因(例えば、今認知症にかかっている人は、現在に比べて、先天性心疾患の医療技術が低いと考えられるので、今生まれた子供が同じ結果になるとは限らないなど)があるので、更なる研究が必要とされています。

 

感想

この論文を見るまでは、認知症リスクまで考えが回っていませんでした。

このような形で様々なリスクが判明し、それに対して子供のときから予防ができるようになるとすると、とても有益だと思います。

 

注意点

この情報をもとに何かの判断をされるときには、必ず原著を当たってください。