小児医療から成人医療への移行ガイド(アメリカ Got Transition)
子供の医療から成人の医療に移行する方法について見てみます。
アメリカのGot Transitionというホームページにかかれているものをまとめます。
Got Transitionとは?
医療専門家と若者と家族のための新しく革新的な戦略を使用して、小児医療から成人医療への移行を改善することを目的とした、アメリカ母子保健局(保健福祉省の機関)をはじめとする連合組織です。
リンク
Got Transition® - Youth & Families
どんな問題がある
どんな問題について書かれているかをまとめてみます。
- 子供への情報提供
子供に自分の状況を理解させる
病院の手続きの仕方を教える(予約、診察、支払方法など)
- 病院との関係づくり
新しい病院の見つけ方
病院に渡す情報を作る方法
- 法律の問題
アメリカでは成人すると自分の情報は自分で管理する原則
障害などで自分で管理できない場合でも、管理代行手続が必要
移行のやり方
6段階に分けてまとめてあります。「よくある質問形式(FAQ)」で書かれているので、書かれている質問をまとめます。
- 調査 : 自分の病院の移行方法を調べる
- 主治医に移行についてする質問は?
- いつ移行すべきかなど
- 小児科医にかかっているのに、なぜ成人医療に移行しないといけないの?
- 大人の病気の専門家に見てもらうため
- 家族のかかりつけ医がいて、大人になっても見てもらうつもり。なぜ移行について考えないといけないの?
- 子供が自分で健康管理するようにする
- 振り返り : 自分の症状情報を集める
- 自分のこれまでの症状情報をどうやって集めればいい?
- 全ての情報をとっておく、
- 情報を集めるときに何をもっていけばよい?
- 質問を考えたメモなど
- 準備 : 健康管理方法を学ぶ
- 何歳で移行について考え始める?
- 早ければ早いほど余裕をもって始められる
- どうすれば自分のヘルスケアを自分でできるようになる?
- ひとつづつできるようにしていく、できたことのチェックリストが有効
- 親として、子供の健康管理を「手放す」準備をするにはどうすればよい?
- 先人の手記があります
- 計画 : 成人医療への移行計画をする
法律制度面
- 18歳になると、ヘルスケアのどの法律的変更について知っておく必要がある?
- 私の子供がヘルスケアの決定をするのに助けが必要な場合、どうすればいい?
- 健康保険について知っておくべきことは?
- 19歳になると、メディケイドの補償範囲は変わる?
- 新しい主治医を見つけるにはどうすればよい?
- 今の主治医、友人に聞く。成人医療者に電話して情報収集
- 移行 : 成人医療へ移行する
- 小児医療者は成人医療者にどのような情報を送る必要がある?
- 医療記録のコピーと推奨される治療の概要を送信してもらった
- 成人のケアは小児科のケアとどう違う?
- 親ではなく自分で管理することを法的に求められる点
- 成人医療者に当初どのような質問をする?
- 病院での診察方法、質問する方法など
- 完了 : 状況を医療者に知らせる
- 他の人にとってより良い移行を支援するにはどうすればよい?
感想
現実的に移行ができない場合も多いと思いますが、自立を促す意味で、自分が必要とする医療を自分で管理するようになることが理想です。
その為に必要なことをまとめてあるので、役にたつ情報だと思いました。
アメリカ特有の事情の部分もあります。法律や、医療制度が日本と違いますが、その部分も含めてまとめてみました。
注意点
この情報を利用される際には必ず原著に当たってください。