心拍管理しながら運動をやってみる(定期的運動のチャレンジ体験記)
先天性心疾患患者は、少し強めの運動が勧められていることが多いです。
実際にやってみて、やり方を工夫してみました。
また、心拍を読み上げて管理するためのAndroidアプリも開発して、心拍数を一定にするように運動しています。
なぜ始めたのか?
春の外出自粛の時に、体力の低下が心配でした。夏になって暑くなった時に、暑さに慣れていないと困るという問題も予想していました。
身体バランスが悪く転倒してよく怪我(かなりのレベル)をしていました。
国内外の学会の見解を調べると、強めの運動を推奨していることがわかりました。(運動のリスクもあります。また、運動効果についての大規模詳細分析はされていません)
先天性心疾患の運動方法についてのまとめ - Life On Nature
将来を考えて、今のうちに運動の習慣づけをしておいたほうが良いと考えました。
問題点
本人が自分で運動を管理することが出来ないというのが最大の問題です。
急に全力で走ったり、やる気をなくして立ち止まったりが頻繁に起こります。
運動を続けてやることも一人ではできません。
CPETの運動テストをしてもらいたいですが、集中して受けることは無理そうと思っています。(CPET CPXとはなに? - Life On Nature)
運動の内容
ウオーキングと自転車の両方をやっています。
それぞれの利点欠点もわかってきました。
時間は一回30分から40分程度、多い時で1時間強です。
「話ができる程度の強さ」が良いということだったので、運動中に話しかけるようにしています。
自転車運動
自転車運動は子供用の普通の自転車を使い、道路ではない周回コースを走っています。
まれに、人、車や自転車が来るために、注意して走らなければいけません。
平均1回数㎞程度を走っています。
3人で走ります。先頭は一定速度で走れる人が走り、本人の運動をコントロールします。また、安全確認をする役目もあります。
真ん中が本人です。本人は心拍計をつけています。
最後は管理者で、心拍計の値を読み上げるAndroidアプリ(自作)を使って、画面を見なくても心拍数を聞きながら、速度の上下の指示を先頭に出します。
本人と二人でもできるのですが、本人が先頭を走ると安全面で不安があり、本人が後を走ると、集中できず離れて行ってしまうので、3人でできるときのみ自転車のトレーニングをするようになりました。
ウオーキング
こちらも周回コースを歩いています。
こちらは運動強度の管理が難しいです。
早歩きの維持ができないときがあります。だらだら歩いて、期待よりも低い心拍になる場合が多いです(120程度以下)。急に走り出して心拍が180を超えてしまったりします。
利点欠点
自転車とウオーキングの利点欠点をまとめてみます。
効果
心疾患に関する効果は正直わかりません。悪影響もわかっていません。
運動によって肝機能が悪くなるという学会発表もありましたので、どのくらいまでやったらダメなのかわからず、不安もあります。
生活面では、少し筋力がついたのか、バランスが良くなりました。片足立ちもできるようになりました。
自転車もふらつきがなくなり、見るからに安定して乗れるようになりました。
本人も運動が好きになってきたようなので、習慣づけはうまくいきました。
まとめ
定期検査で問題が出ないか確認しながら、継続して行きたいと思っています。