日本人の食事摂取基準から必要な素材量を計算する
以前、厚生労働省の日本人の食事摂取基準から心血管に関係しそうな栄養素をまとめました。
今回は、それぞれの栄養素を取るために、身近な食材をどのくらいとればよいのか計算してみます。
仮に一日の必要量を一つの食材のみでとる場合の重量を計算しました。
成長期で最も栄養が必要だと思われる12歳から14歳男子の必要量を使っています。
結果
感想
カルシウムなど、結構沢山の量を取らなければいけない栄養素があるのに驚きました。(今回選んだ12歳から14歳は一番カルシウムの必要量が多い年代で、必要量が850 推奨量が1000です)意識して食べないと取れないほどの量に思います。
ピックアップした食材はなじみがあるものを適当に選びました。
文部科学省のデータベースで、ある栄養素が多い食材を調べると、乾物や薬味がよく出てきます。ただし、乾物などは、100gも食べないものもあるので、一部を除いて除外しています。
実際には一つの食材だけで、必要量を取ることはないと思いますが、直感的なわかりやすさのために採用しました。
計算方法
日本人の食事摂取基準 |厚生労働省と文部科学省食品成分データベースを使います。
食事摂取基準から代表として12歳から14歳男子の値を取ってきました。
男 | ||
単位 | 必要量 | |
カルシウム | mg | 850 |
ビタミンD | ug | 8 |
ビタミンC | ug | 85 |
鉄 | mg | 8 |
n-3系脂肪酸 | g | 1.9 |
n-6系脂肪酸 | 11 | |
葉酸 | ug | 200 |
ここでn-3系とn-6系脂肪酸は必要量ではなく目安量です
食品に含まれている量
含有量 | |||||||||
単位 | |||||||||
カルシウム | mg | イワシ煮干し | 2200 | しらす干しイワシ | 520 | 牛乳 | 110 | ヨーグルト | 120 |
ビタミンD | ug |
しらす干し |
61 | さけ | 33 | まいたけ | 19.8 | ||
ビタミンC | ug |
黄ピーマン 油いため |
160 | いちご | 62 | オレンジ | 60 | ブロッコリー |
150 |
鉄 | mg | こまつな | 2.8 | 枝豆 | 2.5 | 牛肉 | 3.4 | 豚レバー | 13 |
n-3系脂肪酸 | g | まぐろ | 6.7 | 焼きサバ | 5.66 | さんま | 4.95 | さけ | 2.66 |
n-6系脂肪酸 | 大豆油 | 49.67 | アーモンド | 12.64 | |||||
葉酸 | ug | 焼きのり | 1900 | 乾燥わかめ | 440 | ほうれん草 | 210 | アスパラ | 190 |
文部科学省のデータベースを利用しています。
食材必要量
以上二つの数値から 一つの栄養素を一つの食品だけで摂取するとしたときの必要な量を計算します。
食材必要量[g] | ||||||||
カルシウム | イワシ煮干し | 39 |
しらす干し |
163 | 牛乳 | 773 | ヨーグルト | 708 |
ビタミンD |
しらす干し |
13 | さけ | 24 | まいたけ | 40 | ||
ビタミンC |
黄ピーマン 油いため |
53 | いちご | 137 | オレンジ | 142 | ブロッコリ(焼) | 57 |
鉄 | こまつな | 286 | 枝豆 | 320 | 牛肉 | 235 | 豚レバー | 62 |
n-3系脂肪酸 | まぐろ | 28 | 焼きサバ | 34 | さんま | 38 | さけ | 71 |
n-6系脂肪酸 | 大豆油 | 22 | アーモンド | 87 | ||||
葉酸 | 焼きのり | 11 | 乾燥わかめ | 45 | ほうれん草 | 95 | アスパラ | 105 |