新しい抗凝固薬の使われ方(ドイツの調査)

毎日お世話になっている薬の進化に興味があります。抗凝固薬は必要ですが、生活への影響も大きい薬だと思います。

ドイツでは、新しい抗凝固薬の利用割合が増えているという論文を読みました。

論文情報

Current use and safety of novel oral anticoagulants in adults with congenital heart disease: results of a nationwide analysis including more than 44 000 patients
Eva Freisinger他著

European Heart Journal, Volume 41, Issue 43, 14 November 2020, Pages 4168–4177

リンク

https://academic.oup.com/eurheartj/article/41/43/4168/5980364

 

まとめ

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新しい抗凝固薬(ドイツの傾向)
  • ビタミンK拮抗薬(旧来からある薬)と新規経口抗凝固薬の比較
  • 新抗凝固薬は先天性心疾患者については十分分析が出来ていない。
  • 使いやすいためによく使われるようになってきている。
  •  成人先天性心疾患者の12.8%が抗凝固薬を使っている(ドイツ)

感想

ドイツでの調査では、約半数が新しい抗凝固薬を使っているということで、驚きました。ワーファリンのように頻繁に検査をしなくてよいということ等、利便性が上がっている薬の様です。納豆等食事への影響もなくなるなら、うれしいかもしれません。(ドイツ人で納豆を食べる人はおそらく少ないと思いますが.....)

個人的には、今すぐに切り替えたいとは思いません。結局、90日分しか処方されないので、病院に行く頻度は変わりませんし、検査をして処方をするということは変わらないと思います。将来的には、このような薬を使うようになるのかもしれません。