先天性心疾患児の閉塞性睡眠時無呼吸と神経認知障害は関係がある

睡眠の質が良くない気がしています。

先天性心疾患の閉塞性睡眠時無呼吸と神経認知障害の関係についてのアリゾナ大学グループの論文がありました。先天性心疾患者、かつ閉塞性睡眠時無呼吸患者は、IQが低い傾向があると書かれています。

論文情報

OSA and Neurocognitive Impairment in Children With Congenital Heart Disease

Daniel Combs 他著

CHEST Journal  Volume 158, ISSUE 3, P1208-1217, September 01, 2020

リンク

https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(20)30536-5/fulltext

 

まとめ

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閉塞性睡眠時無呼吸の神経認知障害の問題
  • 閉塞性睡眠時無呼吸がある人のほうがIQが低い傾向
  • 実行機能は違いがなかった
  • 先天性心疾患者の閉塞性睡眠時無呼吸の有病率は一般よりも高い傾向だが、子供の睡眠を心配している親の方が、研究に参加する割合が高い可能性もある

感想

先天性心疾患者は呼吸が止まるだけで影響大だと思います。

さらに、睡眠時無呼吸と神経発達の問題に関連性があることは知りませんでした。

睡眠時無呼吸の治療によって、改善する可能性があるとのことなので、気になるときには調べてみるとよいと思いました。

雑誌情報

CHEST journalは1935年に設立された、胸部疾患に関する査読付き雑誌です。

インパクトファクタは9.657(2018)です。