英国では2020年に心臓手術等の治療が10万件以上減少

2020年は特別な年でした。British Heart Foundationに、イギリスでの心臓治療の変化についてのレポートが2件ありました。

 

文献情報

1件目

 Over 100,000 fewer heart procedures and operations in England in 2020

 11 February 2021

 

リンク

Over 100,000 fewer heart procedures and operations in England in 2020

 

2件目

Heart surgery and other heart procedures fall by 39%

 11 March 2021

リンク

Heart surgery and other heart procedures fall by 39%

 

日本胸部外科学会のアンケート結果

  https://www.jpats.org/info/2020/1029_01.html

 

まとめ

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イギリスの心臓手術件数の変化(コロナの影響)
  • イギリスでは2020年に心臓手術が大きく減少している
  • パンデミックが始まって以来、英国では心臓病と脳卒中による少なくとも5,700人の過剰な死亡がある(ケアの遅れが原因である可能性)
  • 混乱の本当の規模はまだ不明
  • 今後何年にもわたって影響する可能性あり

日本では(日本胸部外科学会のアンケート結果)

  • 約半数の病院が手術数が減少と答えている
  • 減少した病院の減少割合は30~40%程度

先天性心疾患に限らず、心臓手術全体の結果です。

 

感想

心臓の手術を控えたことで体調が悪化する問題と、必要な手術の件数が今後増える問題とがあるようです。

まだ今後の影響はわかっていないと思いますが、早く落ち着いてほしいと思います。

コロナの影響で、手術まち状態が普段よりも長引いているとすると、心配です。