日本の先天性心疾患の患者数は?(統計)

アメリカの先天性心疾患の統計に続いて日本を調べてみます。

ズバリまとまっているところは見つかっていません。そのため、各所から数を寄せ集めました。

 

 

厚生労働省患者調査

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厚生労働省患者調査 2017年

心臓の先天奇形という分類の患者の統計値です。患者総数としては、2万7千人となっています。

 

成人先天性心疾患学会

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成人先天性心疾患学会雑誌の記述

 

人口動態統計

日本で先天性心疾患が主な原因で平成30年に死亡した人は

524人

ちなみに同じ年にがんで亡くなった人は

  38万6千人

でした。

先天性心疾患の患者であっても、他の原因で亡くなる人もいるため、患者数に比べて少なくなっていると思われます。

 

全国心臓病の子どもを守る会

守る会の会員は、

3,800世帯(2019年) 

    成人先天性心疾患学会雑誌 第8巻 第2号 42~47 (2019年)より

だそうです。

仮に子供の患者が36万人、大人の患者が50万人、合計86万人で、一人一世帯とすると、先天性心疾患患者の0.44%が会員ということになります。

 

小児慢性特定疾病登録件数

小児慢性特定疾病のうち心疾患の受給者は、

16,687人平成26年度)

となっています。

https://www.shouman.jp/research/totalization

 

アメリカとの比較

アメリカの人口は3.3億人で、日本の人口が1.2億人です。

アメリカの成人先天性心疾患の患者が140万人となっていましたので、日本の50万人は人口比で同程度に見えるのですが、どちらも実際に数えた数ではないようです。

アメリカと同じように、日本でも子供の心疾患患者よりも成人の方が多くなっており、今後もさらに増える見込みとされています。