先天性心疾患と脳卒中リスク

先天性心疾患の長期リスクを調べています。

虚血性脳卒中リスクについての論文を読みました。デンマークでの研究です。

 

論文情報

先天性心疾患の成人における虚血性脳卒中

Ischemic Stroke in Adults With Congenital Heart Disease: A Population‐Based Cohort Study

 

Mette Glavind Bülow Pedersen他著

J American Heart Assoc. 2019 Aug 6; 8(15)

リンク

https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.118.011870

 

まとめ

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先天性心疾患と脳卒中

疾患がある人の欄の一般者の数値は、先天性心疾患患者で疾患がある人と、性別、年齢を合わせた人の疾患率です。

 

調査対象

成人先天性心疾患 16836人と一般者16万8360人

リスク

脳卒中罹患率が先天性心疾患者の方が高い

先天性心疾患者は抗凝固薬を飲んでいる割合が高いにも関わらず、脳卒中になる率が高い分析はできていない。

感想

 血が固まりにくくなる薬を飲んでいる人は、脳卒中になりにくいように素人にはおもえますが、そうとは言えない結果になっています。人工心臓弁など、一見脳とは関係なさそうに思えるものも、関連性があるのは驚きました。

脳卒中の予防方法は何があるのかわかりません。普段からできることは、食事に気を付けることや運動することでしょうか?