統計

小児はフロセミド(ラシックス)で骨折のリスクが増える可能性がある

先天性心疾患の長期リスクに興味があります。 フロセミド(利尿剤)と骨折の相関関係についての論文がありました。2018年の論文です。 論文情報 リンク まとめ 注意点 感想 論文情報 Increased Fracture Risk with Furosemide Use in Children with Congenital…

フォンタンの男女差

フォンタン者の長期的な変化について気になります。フォンタン循環の男女差についての調査結果の論文がありました。 オランダの1病院60人の調査です。 論文情報 リンク まとめ 注意点 感想 論文情報 Sex differences in cardiac function and clinical outco…

成人先天性心疾患者で慢性的な痛みを感じている人は約3割

先天性心疾患の健康状態の傾向について調べています。 15か国で、痛みを感じている人の割合を調べた研究がありました。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 Pain in adults with congenital heart disease - An international perspective AllisonLeibold…

英国では2020年に心臓手術等の治療が10万件以上減少

2020年は特別な年でした。British Heart Foundationに、イギリスでの心臓治療の変化についてのレポートが2件ありました。 文献情報 1件目 2件目 日本胸部外科学会のアンケート結果 まとめ 感想 文献情報 1件目 Over 100,000 fewer heart procedures and oper…

フォンタンの運動のシステマティックレビュー2020

先天性心疾患の健康維持、長期的な改善に興味があります。 フォンタン患者の運動の効果と弊害について、16の研究をまとめて分析した論文を読みました。 論文情報 リンク まとめ 調査の動機 調査結果 課題 感想 論文情報 Physical exercise training in patie…

fontanと脂肪肝 アメリカ(Cincinnati Children's Hospital)の論文

先天性心疾患の長期的な変化を調べています。 フォンタン者と脂肪肝についてのCincinnati Children's Hospitalの論文がありました。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 Hepatic Steatosis in Patients With Single Ventricle and a Fontan Circulation (…

心臓外導管フォンタンの合併症 福岡の論文

心外導管フォンタンの長期リスクについて、福岡市立こども病院と九大病院からの報告論文がありました。2015年の報告のまとめを以前やりました。そのリンクも張っています。 論文情報 リンク まとめ 2015年の論文のまとめ 感想 論文情報 The complication of …

新しい抗凝固薬の使われ方(ドイツの調査)

毎日お世話になっている薬の進化に興味があります。抗凝固薬は必要ですが、生活への影響も大きい薬だと思います。 ドイツでは、新しい抗凝固薬の利用割合が増えているという論文を読みました。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 Current use and safety…

先天性心疾患者は脚の痛みを訴える傾向がある(イギリスの論文)

脚が痛いとよく訴える気がしています。先天性心疾患者へアンケートした結果、兄弟よりも脚の痛みを訴える傾向があるという論文がありました。原因はまだ特定されていないようです。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 Leg Pains in Congenital Heart Dis…

「うちの娘は長く幸せに暮らせるの?」フォンタン児の親の心配

フォンタン者の問題、将来リスクについて興味があります。フォンタン児の親の関心事についての論文がありました。オーストラリアとニュージーランドのフォンタンデータベースをもとに、親へ質問した結果をまとめた論文です。 論文情報 まとめ 調査方法 質問…

フォンタン成人の統計(オーストラリアとニュージーランド)

フォンタン者の余命についての論文を読みました。米国心臓病学会の論文です。オーストラリアとニュージーランドには、フォンタン者を登録する仕組みがあり、その分析をした論文です。2018年発表です。 論文情報 まとめ 感想 論文情報 Clinical Outcomes in A…

先天性心疾患の子供の身体活動

先天性心疾患の運動による体調の維持、長期的な体調改善について調べています。 先天性心疾患の子供の身体活動の傾向について、メタアナリシス論文がありました。 論文情報 まとめ 先天性心疾患者は身体活動不足の人が多いか? 身体活動不足の原因 身体活動…

開窓フォンタン 閉じると閉じないの違いは?

フォンタン手術の開窓は閉じるべきか?効果は何か?について興味があります。 開窓フォンタンを閉じた場合と閉じない場合のその後の状況についての論文を読みました。 アメリカMedical College of Wisconsin 2013年の論文です。 フォンタン開窓とは? 論文情…

40歳以上の修復された心室中隔欠損者でも、酸素摂取能力が低い

先天性心疾患の長期リスクを調べています。 手術で修復された心室中隔欠損者は、定期通院をしない場合も多いが、酸素摂取テストの結果が良くないとのデンマークの論文がありました。 論文情報 リンク まとめ 感想 論文情報 40歳以上の心室中隔欠損者の機能的…

先天性心疾患における慢性心不全 --問題と統計--(AHA科学的声明をよむその1)

先天性心疾患の長期的リスクが気になります。 2016年にアメリカ心臓協会の科学的声明として、慢性心不全(heart failure)について書かれていました。 統計の記述を見てみます。 論文情報 Chronic Heart Failure in Congenital Heart Disease A Scientific S…

先天性心疾患とコロナウイルス ニューヨークの分析

先天性心疾患患者のコロナウイルスリスクが気になります。アメリカニューヨークの事例が2020年10月14日に発表になりました。 遺伝子性疾患や、合併症のある人、高齢者の重症化リスクは高い一方で、若年者については、一般と比べて、とりわけ高リスクとは言え…

先天性心疾患と睡眠

どうも睡眠の質が低いような気がしています。これが先天性心疾患と関係性があるのか気になり論文を調べました。 しかし、本文を(フリーで)参照できるものがなく、概要しか読むことが出来ませんでした。そのうちのいくつかをまとめてみました。 まとめ 感想…

成人先天性心疾患の栄養と食事(日本) 聖路加国際病院の調査(2019) 1

先天性心疾患患者の食事と健康について気になります。 聖路加国際病院の調査結果が Journal of Cardiologyに掲載されていました。 食事、栄養面と筋トレの効果についての論文ですが、ここでは食事栄養面のデータを見てみます。 論文情報 Sarcopenia in adult…

先天性心疾患患者の(運動中の)突然死の可能性

先天性心疾患患者の運動は、多くのところで勧められています。しかし、そのリスクがないのかが気になり調べています。 European heart journal 2016にノルウェーでの突然死リスクについての調査と、エディトリアルコメントがありました。 特に運動との関連に…

日本の先天性心疾患の患者数は?(統計)

アメリカの先天性心疾患の統計に続いて日本を調べてみます。 ズバリまとまっているところは見つかっていません。そのため、各所から数を寄せ集めました。 厚生労働省患者調査 成人先天性心疾患学会 人口動態統計 全国心臓病の子どもを守る会 小児慢性特定疾…