先天性心疾患者が酸素をしながら運動すると効果が向上するか? スウェーデンの論文
先天性心疾患者の体調維持のための運動について興味があります。
運動中に酸素を吸うことで、効果がより上がるのではないかという実験の論文がありました。スウェーデンの論文です。本来とは別の意味で、興味深い結果になっています。
論文情報
Effects of exercise training, with or without supplemental oxygen, in adults with complex congenital heart disease
Linda AshmanKröönström 他著
International Journal of Cardiology Congenital Heart Disease Volume 3
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まとめ
運動中に酸素を吸うことで、運動効果があがるという想定で研究
候補者の多くに断られる
- 実験が平日の昼間。仕事を持っている人は参加できない。
さらに8人しか集まらなかったうちの2人が途中離脱。
- 8人を2グループに分けていて、同じグループから2人抜けたので、そのグループの被験者は2人になってしまう。
結局、統計的な評価はできず。
感想
SpO2が低い人が運動すると苦しくなる場合があるならば、酸素を補給しながら運動すれば、高強度の運動ができ、効果があがるとすると面白いと思って、読み始めました。しかし、結果は実験がうまくいかなかったということでした。
当初の期待とは違っていましたが、これはこれで興味深い結論だと思います。
当然ながら被験者も生活があるため、条件が厳しすぎると協力したくてもできないということだと思います。
運動の効果を評価しようとすると、ある程度の期間の運動実施が必要なので大変です。
参加できる実験設計が必要というのは個人的に新しい気づきでした。