小児先天性心疾患者向けのwebベースの運動プログラム ドイツの研究
先天性心疾患者の運動について興味があります。
小児先天性心疾患者向けのwebベースの運動プログラムと効果測定方法の提案についての論文を読みました。ドイツの論文です。
論文情報
Web-Based Motor Intervention to Increase Health-Related Physical Fitness in Children With Congenital Heart Disease: A Study Protocol
Michael Meyer他著
リンク
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fped.2018.00224/full
まとめ
先天性心疾患の子供は運動機能が低下し、かつ過度の運動制限をしている場合がある。この影響は成人になっても残っている。
親が子供を研究センターに連れていく手間の問題もあった。
これまでの研究の問題点
- 評価方法の問題 最大酸素摂取量で評価していて、それ以外の運動の能力については注意が払われていなかった。
- オンライン運動参加者の離脱の問題
参加者
70人の子供で24週間テストした。
(効果の計測結果については記述なし)
感想
先天性心疾患対象のオンライン運動指導が海外でもまだ一般的ではないということに驚きました。
オンラインで子供に運動させることの難しさはあると思います。仮に、画面を見ながらひとりで運動させたとして、うまくできる気がしません。おそらく正しい運動の方法が理解できないし、飽きてしまうように思います。
この論文で述べられている、最大酸素摂取量以外の計測にも期待します。運動の効果は、バランス改善によるけがの予防など、酸素摂取以外のものもあると思うからです。
この論文には、効果についての記述がないのが残念です。今後、期待してみていきたいです。
雑誌情報