房室弁逆流 「フォンタン アメリカ心臓協会AHAの科学的声明」を読む その6

フォンタン患者の長期リスクについて、調べています。ここでは、房室弁逆流についてまとめます。

2019年7月にアメリカ心臓協会(AHA)から「フォンタン循環の子供と大人の評価と管理」という文書が発行されています。

長い文書で内容が多岐にわたっていますので、少しずつ理解したことをまとめています。その6回目です。

 

文書

Evaluation and Management of the Child and Adult With Fontan Circulation: A Scientific Statement From the American Heart Association

 

リンク

https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIR.0000000000000696

  

まとめ

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房室弁逆流

 フォンタンから時間がたつにつれ、徐々に逆流が増える

逆流の原因はいろいろある(多因子的)

 後負荷軽減

 利尿剤

  経験的に使われているが、有効性の強力な証拠はまだない

 決まってないこと

  •  いつ房室弁を修復するのが良いのか
  •  軽度な人の逆流を修復すべきかどうか

 

 この文書に統計データはありませんでした。

(弁の逆流が問題になる人が何%いるかなど)

 

感想

フォンタンになって時間が経つにつれて逆流が増えてしまうようです。心臓の形が変わっていくのでしょうか。

弁置換などの手術をしないで生活できれば一番よいのですが......

 

逆流に関しても解ってないことがまだまだありそうです。

 長期間の結果を分析することは、様々な要因が混ざってくるので難しいのでしょう。