アメリカの患者支援組織の研究 PatientsLikeMe
海外の患者支援組織が日本とどう違っているのかについて興味があり調べています。
PatientsLikeMe(アメリカ)についてみてみました。
まとめ
特徴
PatientsLikeMeは営利企業であるという点が特徴です。
2019年にUnitedHealth社の傘下になりました。UnitedHealthはアメリカ最大手の医療保険会社です。
世界最大のpersonalized health networkと書かれています。
非公開企業なので、組織のお金に関する情報がホームページに載っていません。
利用者と使い方
様々な疾患を持つ人々が利用しています。
患者が日々の体調や薬の情報を入力します。患者はこれを体調の変化記録として使うことが出来ます。問題が起きた時の対処法も入力することが出来ます。これは必ずしも薬や治療ではなく、「音楽を聴く」なども含まれます。
利用者は、同じ状態の患者を探すことが可能で、書かれている情報を参考にしたり、ダイレクトメッセージなどでさらに質問をしたり出来ます。
PatientsLikeMeでは、このデータを製薬会社に売って利益を得ています。
目指している将来像
将来の社会の姿として、患者、医師、製薬会社、研究者、ヘルスケア業界の間の情報交換が自由で開かれた世界を想定しています。
患者が人類の集合的な経験から恩恵を受け、それぞれの可能な選択肢のリスクと効果がわかる世界だそうです。
感想
日々の体調を入力するアプリは、世界中、色々なところで開発されています。その中でも歴史があり、規模も大きなものの一つです。
患者と医者とのコミュニケーションではなく、患者と患者のコミュニケーションを目的にしている多対多なのが特徴です。その中で自分と同じ状況の人に会えるというのが売りです。
個人的には、変化をこまめに入力していくのはすぐに忘れてしまいそうです。(日記などの毎日づつける作業はいつも三日坊主で継続出来ません)
利用者は手間がかかるので、かなりのメリットがないと続けてくれなそうに思います。
おそらく、きちっと記録をつけ続けることで、体調管理や孤独の解消等に役立っているという実感がある仕組みになっているのかなと思います。
使っている人がどこに価値を感じて使っているのか知りたいです。
ご注意
PatientsLikeMeの公開情報からまとめました。会員しか見られないページは参照していませんのでご注意ください。