fontanで運動能力が良い人の特徴
先天性心疾患の体調管理に興味があります。
フォンタン患者のうち運動能力が高い人と低い人の違いについて調べた論文を読みました。やはり年齢との関係が強いですが、ビタミンDが十分かどうかなども関係すると書かれています。
論文情報
End‐Organ Function and Exercise Performance in Patients With Fontan Circulation: What Characterizes the High Performers?
Scott J. Weinreb他著
Journal of the American Heart Association. 2020;9
リンク
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.120.016850
まとめ
臨床的特徴とピークVo2との関連を調査
2011年から2018年の間
被験者
- フィラデルフィア小児病院の外来患者(歩行可能)265人
- 年齢は5.5歳から48歳(中央値は12.8歳)
- 37%は女性
- 開窓フォンタン81%
ピークVO2が高い人の特徴
- 若い
- 女性
- 肥満でない
- ビタミンDが十分
- ヘモグロビンレベルが低い
- 総リンパ球数が高い
- 血小板数が多い
- 健康な肝臓
相関がなかったこと
- 心室の形
- 手術をした時期
- フォンタンの手術法の違い
感想
個人的には、運動能力とビタミンDの関係について、書かれている論文は初めて読みました。ヘモグロビン数が少ない方がよいのは素人考えだと逆のようにも思えますが、体の良くない状況をどうにかしようと反応した結果ということだと思います。
これから、患者の状況と行動様式の関係が少しずつ明らかになり、より好ましい活動が自信をもってできるようになればよいと思います。