複雑な成人先天性心疾患者は、ふくらはぎの運動をした後の酸素量の回復が遅い
先天性心疾患の運動への影響を調べています。
ふくらはぎの運動をして、ふくらはぎの血中酸素を計測すると、一般に比べて複雑な成人先天性心疾患者は、酸素量の消費と回復が遅いとの研究がありました。
スウェーデンの研究です。
論文情報
Patients with complex congenital heart disease have slower calf muscle oxygenation during exercise
Camilla Sandberg他著
International Journal of Cardiology Congenital Heart Disease Volume 4, 2021
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まとめ
複雑な先天性心疾患(35.6±14.3歳、女性22人 、52 人)の成人74人と一般74人を比較
フォンタン、大血管転移、ファロー四徴症の人
かかと上げ運動(1分に30回、できなくなるまで継続)時の筋肉血中酸素を計測
先天性心疾患者は運動開始時の変化(消費)と運動終了時の変化(回復)が遅い
この分析結果は運動トレーニングメニューの設計に有益かもしれない
上のグラフは、説明のためのグラフで厳密ではないことにご注意ください
感想
まだ研究結果が少ないために、結果が定まってない点もあるようです。
なぜ運動能力が低くなっているかの分析によって、それを回復する手段が見つかれば、うれしいと思います。
まだその提案はされていませんが、次につなげてほしいと思いました。