感染性心内膜炎のリスク:機械弁は長期的な影響あり
先天性心疾患が影響する疾患が気になります。代表的なものに感染性心内膜炎があります。手術で使われた人工材料と感染性心内膜炎の発症リスクの関係についての論文がありました。
論文情報
Incidence, risk factors, and predictors of infective endocarditis in adult congenital heart disease: focus on the use of prosthetic material
成人の先天性心疾患における感染性心内膜炎の発生率、危険因子、予測因子:補綴(人工)材料の使用に焦点を当てる
Joey M. Kuijpers他著
European Heart Journal, Volume 38, Issue 26, 7 July 2017
リンク
https://academic.oup.com/eurheartj/article/38/26/2048/2870519
まとめ
オランダの研究
調査対象14,224人
- 女性50.5%
- 年齢中央値33.6歳
- 平均追跡期間 6.6年
発生率=1.33例/ 1000[人年]
(成人先天性心疾患者の発生率は一般の約27〜44倍)
人工物は手術直後のリスク要因
機械弁は、その後もリスク要因であり続ける
人工物や機械弁だけが原因ではないのでご注意ください。
感想
感染性心内膜炎についてあまり知らないため、読んでみました。
機械弁は長期のリスク要因とのことですが、ここで書かれていない他の要因と比べて、どのくらい強い要因なのかはわかりません。
この分析対象の人の中に、感染性心内膜炎関連でなくなっている人もいるようです。
気を付けたいと思います。